中島 啓幾

中島啓幾

教授
博士(工学)
応用物理学会 フェロー

中島教授アドレス

略歴

1966.3 麻布高校卒
1970.3 早稲田大学理工学部応用物理学科卒
1972.3 同大学院修了

1972.4-1996.3 富士通研究所
(磁気バブルメモリの開発を経て1978年から光通信用受動部品の研究開発に従事)

1996.4-(現在) 早稲田大学 教授 (理工学部教務主任、研究推進部長などを歴任)

所属機関外の主な活動

1984.4-1996.3 早稲田大学 非常勤講師
1998-1999 ボストン大学 客員教授
2001-(現在) 日本光学会微小光学研究グループ 実行委員長
2002.4-(現在) 日本女子大学 非常勤講師
2003.9-2005.9 科学技術振興機構(JST)研究開発センタ出向 シニアフェロー
2011.4-(現在) 応用物理学会 理事(総務担当)
2012.3 応用物理学会 春季講演会 現地実行委員長

【仕事の進め方と醍醐味について】

全くの一人で何かを発想したりプロジェクトを立ち上げたというよりは、 個性・才能豊かな仲間や後輩(学生を含む)と一緒に真摯な議論や工夫を凝らして何かを成就させる、というタイプです。 縁あって大学で教鞭を取ることになってからは、 若い人たちがステップアップするためのお手伝いを主体にライフワークを細く長く続けさせてもらっています。 専門のニオブ酸リチウム結晶上の光導波回路もまだまだ発展途上で、 年末に向けて研究室の戦闘モードが高まり、成果が続出するときなどは教師冥利につきます。

【進路決定のきっかけ】

高校の時は数学一筋に興味、大学では物理の理論から実験・応用に、と少しずつ興味・関心がシフトし、 就職してからはデバイスの実用化やシステム応用・実フィールド展開へと更に動きました。 偶然と必然から進路(大学、学科、研究室そして会社)が決まったわけですが、 つねに、与えられた環境下で身の丈よりほんの少しだけ高い目標と意欲を持ち続けた結果として幸運が微笑んでくれたような気がします。

【進路選択についてのアドバイス】

「好きこそものの上手なれ」、は普遍の真理(心理)。 常に、何が自分を気持ちよい状態にしてくれるか、を冷静に見つめるとともにイメージを醸成していけば、 自ずと選択肢は決まってくると思います。30代前半の数年間に人生を決める出会いがあるはずです。 そのチャンスを逃さぬように。そして見つけたチャンスに全知全能を注力して確たる土台と幹をこの期間に創られるよう。 どこかで誰かが必ず皆さんの励む姿を観ていて、適切なアドバイスやプロモーションをしてくれるはずです。 素直な気持ちで受け入れる姿勢も大事だと思います。

【仕事と趣味のバランスについて】

「嫌いな」趣味は持たないはず。 私にとって、音楽(とくに合唱、最近は独唱も)は大学生になってからの継続した趣味で「生きている」ことの証。 どんなに仕事がつらい時期でも充実して多忙なときでも工夫して時間とエネルギーを趣味に充てるようにしてきました。 社会人や給料を稼げるようになると趣味を中断する場合が多々ありますが、 どうか細々でも断続的でもいいですから趣味を持続させてください。 応物歌おう会(仮称)の発足メンバーの一員です。